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来世

人生も折り返し地点を過ぎ*1、なんとなく人生こんなものかと思い始めてきた今日このごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

ここから人生大転換、劇的ビフォーアフター、なんてチャレンジをする勇気もないとあっては自然思考は来世へと向かうわけです。

が、あらゆるものに霊魂は宿るという考えに基づけば、来世は人間として生を受ける保証はないのであって*2一体何に生まれ変わるかなあと妄想は膨らむ一方です。

 かつて来世について非常に話が盛り上がった時、エウロパを構成する氷分子になりたいという意見があり、その時は悠久の時を静かに過ごせるなんて確かにいいなあという感想を抱いたわけですが、実はこれは重大な示唆点を与えているのかもしれません。

即ち氷分子としてこの世に現れた存在(霊魂)が無数に集まってエウロパというものを構成しているわけで、つまり60兆の細胞で構成された私*3は60兆の何かの生まれ変わりであるわけですね*4

60兆もいれば私の細胞に生まれてよかったなあとかこんな人生?は嫌だ来世は宇宙空間を漂う素粒子となって偉大なる銀河渦動に乗って幾億年かののち、故郷の地上世界に降る*5んだという意見もあるでしょう。

今こうしてこんなことを考えている「私」はこの60兆の勘定に入るのかとかはわかりませんが、私がなんであるかという問は専門外の私には難しすぎるし深入りすると宇宙と交信しだしたり神の声を聞いたりするリスクもあるのであんまり考えないようにしましょう。

何はともあれ、細胞も何かの生まれ変わりと考えれば60兆~の細胞が佳き人生出会ったといえるように今を生きていきたいものだと思えるわけで、来世のことを考えると今世のことまで気遣えるようになるのだというお話でした。 

来来世くらいまでの定期券がほしい。

*1:徒然草第七段より。作者が実は長生きしたなどというのは全く些細な事にすぎない。

*2:この世にあるあらゆる物質、概念その他の総数を考えれば、むしろ可能性は極めて低いといえる。

*3:人間の細胞の数は60兆と学校で習ったけれど、現在実は37兆くらいではないかという研究もあるようで、人類の知識は現在進行形で更新中の模様。

*4:新陳代謝の解釈によってはそれこそ天文学的数字の何かからの生まれ変わりである。

*5:スポール提督の演説より。